alert icon

Internet Explorer 8および9は、本ウェブサイトの動作確認環境の対象外となります。 Internet Explorerのアップデートを行っていただくか、その他のブラウザを使用してください。

メッセージを閉じる hide icon

金属材料の腐食とその対策: 耐食性に優れた材料を選定する

金属材料の腐食とその対策: 耐食性に優れた材料を選定する

2019年3月19日 | Behram Ginwalla

一般的なオフショア・プラットホームには、総延長およそ15,000 メートルにも及ぶチューブ、20,000個を超える流体システム・コンポーネント、10,000個以上の継手が使用されている上、8,000カ所にものぼる接続個所が存在します。 よって、材料を選定する際は、耐食性に優れた金属を選ぶことが重要です。

腐食対策に有効な材料を指定する際は、さまざまな点を考慮する必要があります。 材料そのもの以上に考慮すべき点があるといっても過言ではないでしょう。 材料の品質は、あくまでスタート地点にすぎません。そこに専門知識やサポートを組み合わせることで、材料に違いが生まれるのです。


品質管理措置general (uniform) corrosion

特定の条件下では、ほぼすべての金属に腐食が生じます。 金属原子が流体によって酸化すると腐食し、金属表面が損耗していきます。 コンポーネントやチューブなどの表面の厚みが失われると、機械の不具合が発生する確率も高まります。 腐食にはさまざまなタイプがあります。お使いのアプリケーションに適した材料を選定する際は、腐食のタイプ毎にリスク要因が異なることを考慮してください。

材料の化学成分によって耐食性は変わりますが、材料の欠陥による不具合を減らす上で最も重要となるポイントのひとつは、使用する材料の総合的な品質です。 バー・ストックの選定からコンポーネントの最終検査に至るまで、品質は各プロセスの鍵を握っています。

材料のプロセス管理および検査

ASTM-spcification

最も有効な問題防止策は、あらかじめ問題を洗い出しておくことです。 腐食対策としてプロセス管理やバー・ストック検査を含む厳密な品質管理措置を実施しているサプライヤーを使用することも、有効な防止策のひとつとなります。 検査にはいろいろな方法があります。目視検査で表面に欠陥が無いか調べる方法から、特殊な検査で腐食に対する脆弱性を検出するという方法もあります。

その他に、サプライヤーの協力を得て材料の適合性を検証し、材料の成分中に含まれる特定の元素レベルを調べるという方法もあります。 合金の耐食性、強度、溶接性、延性は、金属の配合割合が決め手となります。 例えば、316ステンレス鋼に含まれるニッケル(Ni)およびクロム(Cr)の量を、米国材料試験協会(ASTM)が規定する値よりも増やすことで、耐食性を高めることができます。 サプライヤーは、材料の化学成分を提供し、国際標準化機構(ISO)やASTMが定める基準を順守していることを示す義務があります。

スウェージロックのサービスについて問い合わせる

製造時

製造工程の各ステップにおいて、サプライヤーがコンポーネントの検査を行うのが理想といえます。 まず最初に、作業指示がきちんと守られていることを確認します。 コンポーネントが完成したらテストを行い、すべての部品が正しく組み立てられているか調べ、機能に支障が出るような欠陥の有無を目視で検査します。 さらにテストを行い、漏れが生じることなく仕様通りにコンポーネントが機能することを確認します。

材料科学の知識

材料や完成したコンポーネントが性能基準を満たしていることが確認できたら、次は適切な選定を行うことで使用環境における懸念事項に対処することです。 材料科学の下地があって信頼のおけるサプライヤーは、こういったところで差が生まれます。

技術面から言えば、機械的特性や材料の適合性などの要因を考慮することで、適切な選択をすることが可能になります。

機械的な特性

材料の機械的特性には、耐力や引張強さなどが含まれます。 強度が高い材料から製造したコンポーネントであれば、高圧下でも問題なく機能します。


材料の適合性

腐食は、多大な損害につながるおそれがあります。 米国防蝕技術協会(NACE)による試算では、オイル/ガス業界が腐食に費やした総コストは年間で13億米ドルにも達しています。 目視で腐食を特定し、チェックが必要なポイントを理解していれば、リスクを最小限に抑えることが可能です。 エンジニアが腐食を予測して最適な材料を選択できれば、システムの完全性、アセットの寿命、性能、安全性の改善を図ることができるのです。

お使いのアプリケーションに対する腐食の影響を減らす手順は以下の通りです:

  • 腐食のタイプを識別する(外観や発生している場所、発生原因などから)
  • 耐食性のある材料を選定する
  • すき間腐食が起きる可能性があるエリアを最小限にし、適合性がない金属同士が接触する個所を減らす
  • サポートやクランプはもちろん、チューブもすべて適切なものを選定し、腐食の可能性を低減する
  • 継続的なサポート

    高品質の材料から製造した流体システム・コンポーネントを取り付けるというのは、ほんの第一歩にすぎません。 ユニットやシステムをできるだけ長く使用するには、購入後も継続的なサポートが欠かせないのです。 アプリケーションの問題を熟知し、材料に費やしたコストに見合うソリューションの提案・サポートを行ってくれるサプライヤーを選ぶことをお勧めします。

    スウェージロックのサービスについて問い合わせる