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アナライザー・シェルターに関する5つの留意点

アナライザー・シェルターに関する5つの留意点

2020年5月12日 | Stacey Phillips、フィールド・エンジニアリング・マネジャー(アメリカ)/Tristian McCallion、カスタム・ソリューションズ・マネジャー、エドモントン・バルブ&フィッティング

世界各地のプロセス制御を行う施設で、オンライン分析サンプリングは重要な機能を担っており、オペレーターは、オンライン分析サンプリングにより、プロセス条件に関する正確な測定値をタイムリーに得ることができます。この情報を基にプロセス制御をリアルタイムで行うことで、仕様を満たす高品質の最終製品を確実に作り出すことができるのです。

信頼性が高く正確なサンプリング・システムを構成する流体システムやその他のサブシステムを調和させるには、非常に複雑なプロセスが求められ、完成までに多くの投資や時間を要することも珍しくありません。最終的には、その大半がアナライザー・シェルター(分析小屋)またはアナライザー・ハウスに収容されます。通常、アナライザー・シェルターは3つの壁を、アナライザー・ハウスは4つの壁と独自のHVAC(空調設備)を備えています。いずれも、施設全体において非常に重要なシステムといえるでしょう。

スウェージロックのフィールド・エンジニアは、これまで培ってきたサンプリング・システムの専門知識を活用して、世界各地のオイル/ガスのアプリケーションにおけるアナライザー・シェルターの設計や試運転をサポートしてきました。以下に、代表性(プロセスの状態を表す)があり、品質が高いサンプルを得るための留意点を紹介します:

#1. サンプル調整システム: 分析サンプリング・アプリケーションでは、たとえ高性能な分析器を使用していたとしても、分析結果の精度は分析器に導入されるサンプルの品質に左右されます。つまり、サンプルにプロセスの状態を示す代表性が無い場合、それが分析結果に反映されることになるため、オペレーターは不正確なデータに基づいてプロセス制御を行うことにもなりかねません。

というわけで、正確な分析結果を得るためにサンプルを適切な状態に維持するサンプル調整システムは、アナライザー・シェルターの構成要素として最も重要なサブシステムのひとつといえます。ここで大切なのは優れた施工とエンジニアリングであり、適切な材料と効率的な設計原理を用いて構築したサブシステムであれば、最低限のメンテナンスで長年にわたって使用することができ、長い目で見ればオペレーターの時間と費用を節約することにもつながります。

アナライザー・シェルター内のサンプル調整システムを構築する際は、流体システムの専門家の協力を得ると良いでしょう。あらかじめ設計と組み立てを行ったサンプリング・システム/制御サブシステムを使用すれば、効率的かつ一貫性のあるオペレーションを実現することができます。信頼できるパートナーの協力を得て、管理の行き届いたオフサイト環境でサンプル調整システムを組み立てることで、品質を確保し、オンサイトでの試運転時間を数週間単位で短縮することができます。また、労力の節約にもつながることは言うまでもありません。

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#2. 環境条件: アナライザー・シェルター内では、周囲温度を適切なレベルに維持することが重要です。サンプル流体は、温度や圧力の変化に左右されるため、環境条件によって多大な影響を受ける可能性があります。アナライザー・シェルター内でサンプルの代表性を維持するには、環境を管理することが必要です。

また、4つの壁を持つアナライザー・ハウスでは、HVAC装置と環境管理を考慮することが重要であるにも関わらず、見過ごされることがあります。オペレーターには、高品質の空調設備を取り付け、ハウス を最適な周囲温度に維持することが求められます。

#3. 信頼できるユーティリティー: 圧縮エアー、窒素、校正用ガスはシェルターには不可欠であり、それを供給するサブシステムも同じく欠かすことはできません。

大半の場合、このタイプのガスは、小口径配管システムを介して供給されます。このシステムの信頼性を高めるため、構築する際は組み立てのベスト・プラクティスに従って、接続部の数をできるだけ削減して漏れが生じる可能性を抑えると共に、単一メーカーから高品質なコンポーネントを調達しましょう。ユーティリティー・サブシステムの中には、その他のサブシステムほど重要視されていないものがあるかもしれませんが、漏れ、誤動作、測定エラーが生じると、オペレーションのダウンタイムにつながることにもなりかねません。

#4. 包括的なテスト手順: すべてのサブシステムを取り付けたら、次に最も重要な手順のひとつともいえるテストを行って、すべてのシステムが意図したとおりに機能しているかどうかを確認しましょう。

これはいわば時間の投資と言えるでしょう。すべての電気システム、チューブの圧力、漏れのチェックなどを個別にテストするプロトコルまで含めると、最大で数週間かかることもあります。しかしこれは投資に値する時間なのです。つまり、包括的なテストを事前に行うことで防げたはずの障害が発生した場合、システムの稼働後に修復するにははるかに多くの時間と費用がかかるばかりか、作業員を危険にさらす可能性があります。アナライザー・シェルターを新たに発注する場合はもちろん、既存システムの更新や変更を行う場合でも、一緒に作業を行う専門家が適切なテストを実施できるかを確認してください。

#5. プロジェクト管理: アナライザー・シェルターを使用する場合は、テストに関する専門知識に加えて、設計/組み立て/取り付けのベスト・プラクティスなどについて適切なアドバイスを提供できるサプライヤーを探しましょう。このような総合的な専門知識があれば、完全なプロジェクトを実現するのにかかる時間を短縮し、システムの運用期間中に最適なオペレーションを実現することができます。

アナライザー・シェルター内のシステム・パフォーマンスを最適化する方法につきましては、最寄りのスウェージロック指定販売会社までお問い合わせください。

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